【寄稿7】春の収穫

Pocket
LINEで送る

ゴールデンウィークが近づくとワクワク、ソワソワする。
家庭菜園を楽しむサンデーファーマーにとって、ゴールデンウィークはまさに黄金週間だ。
ずっと畑に行ける!

しかも、この時期は、トマトやキュウリなど夏野菜の植え時。3月後半から仕事中も畑のことを考えながら過ごした。

夏野菜を充実させるためには準備が必要だ。
ということは、今、植えている野菜をいつ処分するかということだ。

サンチュなど、葉物野菜は割と簡単にできるので見極めも簡単だ。

問題は、ニンニク、イチゴだ。
10月に植え付け5月が収穫予定。
本当に長い付き合いだ。

5月収穫だと、このスペースにも新しい野菜が植えられるかもしれない。
ギリギリ間に合うかもしれない。

ニンニクは義理の母、イチゴは娘。二人からの強い要望で植え付けた経緯がある。
中途半端な形で、終わりを迎えることはできない。

まず、ニンニクに変化が見られた。
3月下旬、葉が枯れてきた。
しかも、花芽みたいなものが伸びてきた。
これが噂に聞くニンニクの芽だ。

すばやくニンニクの球の部分まで収穫してしまった。
しかし、これはミスジヤッジだったようだ。
ニンニクの芽を収穫後、もうしばらく待つべきだったらしい。
ここからもうひと太りするのだそうだ。

だが、義理の母は、これでもすごく喜んでくれた。

イチゴは、なかなか変化が見られない。
花は咲いているが、本当に実がつくのか?

娘に、イチゴを諦めていいか、聞いてみた。
絶対にダメだという。
実がつく前に引っこ抜いたらパパのことが嫌いになると言ってきた。

ここまで言われたら、途中で引っこ抜くことはできない。
しかし、このまま育てて、本当に実がつくのか?


4月の初め、イチゴにも大きな変化が訪れた。
気温の上昇とともに、葉っぱがどんどん大きく広がってきた。

実がつく予感がしてきた。
しかし、まだ気は抜けない。
葉っぱが大きくなっただけで終わりかもしれない。


とにかく、ここに夏野菜は植えない。
時季外れの野菜でも植えればいい。

毎週毎週、イチゴの成長を見つめた。
4月の中旬、ようやく実がつき始めてきた。今までで一番嬉しかった!
5月3日、ようやく 3粒イチゴが収穫できた! !
娘の誕生日の2日前だった!
本当に素晴らしい誕生日プレゼントを渡すことができた。

いつもそうだが、畑には笑顔と優しさが満ち溢れている。